カフェと喫茶店の違い
カフェとは、本来「コーヒー」の意味。それが転じて、ヨーロッパの都市の風物詩になっている飲食店のことを指します。日本でも、数年前よりカフェブームが起こり、現在では「カフェバー」、「インターネットカフェ」、「オープンカフェ」などの総称となっています。
普段、何気なく「カフェ」と発するようになりましたが、「カフェ」と「喫茶店」の違いをご存知でしょうか? それは、メニューにお酒があるのが「カフェ」、お酒がないのが「喫茶店」ということになります。しかし、以前喫茶店には、わずかながらお酒を出す喫茶店もあったため、それに対して、お酒がない喫茶店を「純喫茶」と呼んでいたそうです。
コーヒーカップの受け皿
コーヒーカップ、紅茶のティーカップ、ミルク、ココアなど温かい飲み物にはすべて受け皿がついてきますが、それはなぜでしょう?スプーンやミルクピッチャーをおくためでしょうか。この受け皿がつく理由のルーツは、18世紀のイギリスまでさかのぼります。
当時、イギリスでは紅茶を飲むとき、カップから受け皿にあけてさましながら飲むという習慣がありました。受け皿も、今よりは深いものが使われていました。
またフランスでも、コーヒーやココアがそうして飲まれるしきたりがあったそうです。しかし、この飲み方は少々無作法といわれ、労働者階級のやりかたと非難されました。今でこそ、紅茶やコーヒーを受け皿で飲むという習慣はなくなりましたが、カップに受け皿がつくという習慣だけが残ったようです。