2013年 和食が世界無形文化遺産に
南北に長く、四季が明確な日本には多様で豊かな自然があり、そこで生まれた食文化もまた、これに寄り添うように育まれてきました。
このような、「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」を、「和食;日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
これをきっかけに世界ではますます和食の注目が高まっています。
今や世界的な人気の日本食
出典:農林水産省
海外の日本食レストランの数が前回調査(2013年1月時点で約5万5千店))より1.6倍増え、15年7月時点で約8万9000店になったと農林水産省が15年8月28日に発表した。日本食の人気は世界的になっているという。
出典:J-castニュース
なんと世界の日本食レストランの数が
2013年からの2年半で1.6倍に!さらに…
ジェトロ(日本貿易振興機構)が2013年に行った「日本食品に対する海外消費者意識アンケート調査(対象は中国、香港、台湾、韓国、米国、フランス、イタリアの2,800人)」によると、自国を除く好きな外国料理の第一位に日本料理(83.8%)が選ばれ、中華料理の65.0%、イタリア料理の59.5%、タイ料理の41.8%、韓国料理の39.4%、フランス料理の29.3%を大きく引き離す結果となった。
日本食は日本のみならず世界で好まれているようですね。
人気の裏で・・・これも日本食?
世界に広がる日本食レストラン。だけど・・・そもそも「和食」でも「日本料理」でもなく、どうして『日本食』レストランって呼ぶんでしょうか?
日本国外の日本食レストランで提供される料理には、歴史がある伝統的な日本料理ばかりでなく、鉄板焼き、チキンテリヤキ、カレーライス、かつ丼、ラーメンから、カリフォルニアロールを始めとするアメリカ式巻物類にいたるまで、比較的近年になって日本以外の食文化と融合して出来た料理も含まれる。このため、Japanese restaurantを日本料理店と訳すには違和感があり、自然発生的に日本食レストランという用語が生まれたと思われる。
日本食レストランの「日本食」は必ずしも=「和食」「日本料理」というわけではなさそう…
『お寿司』
へー!中国のお寿司ってカラーバリエ豊富なんだね !
出典:twitpic
『天ぷらうどん』
コレって天ぷらじゃなくてエビフライじゃね?
『カツ丼』
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雑炊加工されてる…。
実は人気の裏でこういった現実もあるようです。
多くの海外日本食レストランは、日本産農林水産物・食品の輸出先とはなっていないと言われている。また、本場の日本食の技能を学ぶ機会が無いまま、日本食レストランを営業している、と指摘されている。
出典:農業協同組合新聞ニュース
ブームに乗って日本食を知らない人が見よう見まねで作っていたり…世界で広まっている日本食、実は私達日本人が思う本来の日本の料理とはちょっと違うのかも?