想いを込めたWカウンターで即興の舞台が繰り広げられます
14席と8席のダブルカウンターを舞台に見立てて日夜、同志のスタッフたちと共にお客様へ料理を提供している中村氏。
「お客様はミュージカルや歌舞伎のような即興のライブを観ている感覚だと思います。『これとこれを使って、どうしてこの味になるのかわからない。手品のよ うだ』とよく言われるんですよ。スタッフ一人ひとりが舞台役者ですから、どういうふうに何を出しても自由。もちろん、通し稽古としての練習はしますけれ ど、実際の舞台では炙っても味噌で出してもいいし、突然のり巻きから始めてもいい。ここで毎晩、即興の舞台が繰り広げられています」
出典:厨房に立つ経営者
お客様は偶然に集まるのではない 必然なのだと教え込まれました
7年間の修業生活の中、野球部で鍛えた根性で理不尽な物事にも耐えてきた中村氏。そんな中、大将に叩き込まれたことがある。
「お客様は偶然に集まるのではなく、必然なのだということを大将から教え込まれました。『頭を使え』とよく言われたものです。お客様の目の動きを見て、い くつも先を読まなければ仕事が追いつきません。仕事が終わった後も“大ボス”に認めてもらおうと、付き人のようについて回ったり、限界まで働きました」
出典:厨房に立つ経営者
従業員になってくれた人たちに見たことのない世界を見せたい
お客様の要望を第一にこれからもどんどん変わっていきたい、と変化を恐れない中村氏。そんな中村氏が思い描く未来はとても革新的だ。
「関わったすべての人に幸せになってもらいたい。何より従業員になってくれた人たちには、自分自身がそうだったように見たことのない世界を見せてあげたい と考えています。それには独立ではなく、ともに歩む仲間として、みんなで夢をかなえて共有するのが目標です。自分より仕事ができるようになってもらって、 社長以上の給料をもらえばいいじゃないですか。独立するより、もっといい世界をつくりたいと思います」
出典:厨房に立つ経営者
お店情報
鮨 心
住 所:東京都港区南麻布4-12-4 1F
電 話:03-3280-3454
営 業:昼12:00~14:30(L.I.13:30)、夜17:30~翌2:00(L.I.24:00)
定休日:年中無休
交 通:地下鉄日比谷線「広尾駅」より徒歩6分