「食品ロス」という言葉をご存知ですか?これは世界的な問題として取り上げられています。
食品ロスとはまだ食べられるのに捨てられている食べ物という意味です。
日本では年間500万トン~800万トンにも上ります。これを日本人1人当たりに換算すると、毎日おにぎり約1~2個分を捨てていることになります。今回はこの問題を取り上げながらどうしたら防げるのか、その簡単な工夫や対策をご紹介します。
「食品ロス」と「食糧援助量」の現実
日本における年間の食品廃棄量は、食料消費全体の2割にあたる約1,800万トン。このうち、売れ残りや期限切れの食品、食べ残しなど、本来食べられたはずの「食品ロス」は500万トン~800万トンとされています。これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成23年で年間約390万トン)を大きく上回る量です。
「食品ロス」の約半数は家庭から
食品ロスは、食品メーカーや卸、小売店、飲食店、家庭など、「食べる」ことに関係する様々な場所で発生しています。
食品メーカーや卸、小売店では3分の1ルールなどでメーカーなどに返品される食品や欠品を避けるために保有し期限の切れた在庫などが該当します。また、レストランなど飲食店でも、客が残した料理(特に野菜や穀類)などが食品ロスとなっています。これらを合わせると年間300万トン~400万トン発生しています。
家庭においても食品ロス全体の約半数にあたる年間200万トン~400万トンが発生しています。食材別にみると最も多いのは野菜、次いで調理加工品、果実類、魚介類です。
家庭から出される生ごみの中には、手つかずの食品が2割もあり、さらにそのうちの4分の1は賞味期限前にもかかわらず捨てられているものです。