「食品ロス」削減のための工夫
1.「買いすぎない、使いきる、食べきる」
値段が安いからといって食材を買い過ぎたり、在庫があるのを忘れて同じ食材を買ってしまったりすることは、結局使い切れずに食材を腐らせてしまう原因にもなります。買い物の前には食品の在庫を確認し、必要なものだけを買うようにしましょう。
また冷蔵庫の保存場所も上手に活用すれば、食べ物は更に長持ちします。
- ブロック肉、魚の切り身など・・・マイナス3度くらいでわずかに凍らせる「パーシャル室」へ
- スライス肉、豆腐など・・・0度に保たれた「チルド室」へ
- 野菜、果物など・・・「野菜室」へ
2.余った食材は別の料理に活用
中途半端に残ったら別の料理に活用するなど、食べ切る工夫をしてみましょう。
下記のウェブサイトには、食材を無駄なく使い切るための様々な工夫が紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。
一般財団法人ベターホーム協会「ベターホームのお料理教室 食べもの大切運動」
3.「賞味期限」と「消費期限」の違いを理解
- 「消費期限」は品質の劣化が早い食品に表示されている「食べても安全な期限」のため、それを過ぎたものは食べないほうが安全です。
- 「賞味期限」は、長期間保存ができる食品に表示されている「おいしく食べられる期限」であり、それを過ぎてもすぐに食べられなくなるわけではありません。賞味期限を過ぎた食品については、見た目や臭いなどで個別に判断しましょう。
4.外食時での食べ残しを防ぐ
食べ残しが食品ロスの主な原因になっており、それを減らすために、次のような工夫をしてみましょう。
- 料理を注文する際にボリュームを確認し、「食べ切れないかも」と思ったら「少なめにできますか?」とお願いする。
- セットメニューの中に食べられない物があれば、注文の際に、あらかじめそれを抜いてもらう。
また、量が多すぎて残してしまった場合には、持ち帰りができるかどうか、お店に確認してみましょう。欧米の飲食店では「ドギー・バッグ」と呼ばれる食べ物を持ち帰る箱や袋が用意されているのが一般的になっています。
おわりに
いかがでしたか?普段何気なく食べ物を捨ててしまっている行為が実はこんなに大ごとだということを理解して頂けましたでしょうか。
農林水産省やフードチェーン店などの企業では「食品ロス」削減のために様々な取り組みを行っています。私たち消費者がしなければならないことは、それぞれにできることをまずは少しずつ始めてみることが、この大きな問題の解決策の第一歩となるのではないでしょうか。