途方に暮れて見渡せば、そこに“食の宝庫”の三浦半島があった
創業当初から順調だったわけではない。わずか4年の修行の後にスタートしたため、自己流の創作料理を提供。結果、自分の給与にも事欠く時もあったと言う。途方に暮れていた時に気付きを与えたのが三浦半島だった。
「南を見渡せば、三方を海に囲まれた海の幸の豊富な半島が広がっていました。振り向いて丘に登れば畑があり、牛がいる。食の宝庫だったんです。まず魚を扱いたかったので、一般の人が立ち入り禁止の港に飛び込みました。(中略)お手伝いを続けるうちにだんだん売ってくれるようになってきました。仲良くなり、やさしさに触れ、生産者に惚れていったんです」
出典:リーダーに聞け!
生産地をお手伝いする研修を実践 人との触れあいを通して人間形成
企業理念まで「人が大好き」としている「有限会社 たのし屋本舗」。人と人とのつながりを大切にするこの会社ならではの研修もある。
「(中略)生産地での研修を頻繁に行っています。収穫体験などではなく、本当にお手伝いをするんです。たとえば雑草を抜いたり、掃除したり、 昨年の夏は台風対策の布を畑に1枚ずつ掛けたりもしました。そうして現地に赴き、人と直接触れあうことで人間形成がされます。作業を共有しながら、生産者 の話を聞き、自分たちの想いも伝えることができる。(中略)」
出典:リーダーに聞け!
生産者ライブハウスにビール工場 新たなビジネス構想が次々と進展
十分なスタッフが揃い、ビジネスの展開へ熱い情熱をささげている下澤氏。お世話になった三浦半島と共に進化を遂げていく。
「生産者のライブハウスのような店にしようと計画しています。たとえば漁師さんがマイクを持って登場して、自分の釣った魚の紹介をしたり、新しいジャンルの店をつくりたいですね」
加工業への進出も視野に入れ、ビジネス構想はどんどん広がっていく。
出典:リーダーに聞け!