持ち運びに便利で種類も豊富な食べ物といえば何が思い浮かびますか?
そう、サンドウィッチです(笑)コンビニでもサンドウィッチはおにぎりやパンと並んで種類も豊富でその人気の高さがうかがえます。サンドウィッチを買わずに自分で作るにしても、簡単で費用もかからないことから絶大な人気を誇っています。2015年に日本で大ブームを巻き起こした「おにぎらず」もサンドウィッチとおにぎりの中間といったような位置づけです。
そんなサンドウィッチですが、その発祥や歴史についてご存知ですか?ますます目が離せないサンドウィッチについて調べました。
サンドウィッチ伯爵!?サンドウィッチ誕生の歴史
簡単に調理ができ、様々な具材を組み合わせることにより、バリエーションに富んだ味が楽しめる料理、サンドウィッチ。
パンに類する食材に具を挟んで食べるという料理法は、古代ローマのオッフラ、インドのナン、中東のピタ、メキシコのタコスやブリート等、各地で古くから人々に食されてきました。
では、世界中で親しまれてきた”サンドウィッチ”は、どのように生まれたのか。いくつかある定説のひとつに、『サンドウィッチ伯爵説』があります。
サンドウィッチ伯爵(ジョン・モンタギュー)は、大の賭け事好きで、食事にかける時間も惜しむほど、ゲームに熱中していたそうです。そこで、賭け事(トランプゲーム)をしながら、片手で食事が取れるよう、パンに具を挟んだものを作らせました。それがいつしか庶民の間でも人気となり、発案者である伯爵の爵位を取り、”サンドウィッチ”と呼ばれるようになりました。
しかし、これは彼を「貴族の品に欠けるだらしない人」、と印象付ける為に流したデマ、という説や、賭け事ではなく、激務に追われるサンドウィッチ伯爵が、その合間に食べられる様に作らせた、など様々な説があります。
サンドウィッチ伯爵がいたイギリス以外にも、”サンドウィッチ”は爆発的に人気が高まりました。19世紀には、スペインやイングランドにおいて、労働者階級の間で早い・安い・携帯できる食べ物として、サンドウィッチは欠くことのできないものとなりました。同時期のアメリカでは、夕食に供される手の込んだ料理となりました。20世紀初期までには、広く地中海地方でもそうなっていたように、アメリカでもサンドウィッチは人気のある手軽な食べ物となりました。
現在、サンドウィッチは様々な形に進化を遂げ、私達の身近な食べ物となりました。
■ライ麦パンの上に多彩な食材を乗せたデンマーク料理・スモーブロー「オープン・サンドウィッチ(オープンサンド)」。
■細切りした耳なし食パンに薄切りにした具を乗せ、端から円筒状に巻いた「ロール・サンドウィッチ(ロールサンド)」。
■サブウェイ等のファーストフードが提供している、棒状(長楕円状)のパンを厚く2つにスライスし、具材を挟んだものを潜水艦に見立てた「サブマリン・サンドウィッチ(サブ)」があります。