食品の表示項目、どうやって見るの?
安全な食品を食べるために、食品の表示項目をチェックする中で、一番気になるのが期限表示ではないでしょうか。食品衛生法やJAS法といった法律によって、加工食品にはかならず、「賞味期限」「消費期限」どちらかの日付が表示されています。この2つの表記、どちらも同じと思われがちですが、実は微妙に意味が違うのです。
「賞味期限」は日持ちする食品に使われる!
「賞味期限」とは、スナック菓子、即席めん類、缶詰、牛乳、乳製品など一般的に6日以上日持ちのする食品に使われます。保存方法も書かれており、その保存方法を守った場合、「安全においしく食べられかつ食べきって欲しい日付」、という意味になります。日付を過ぎても、味はおちるけれど食べても問題はありません。においや見た目など、五感をフルに使って食べられるかどうか判断してください!なお、以前はよく見かけた「品質保持期限」ですが、平成15年の法律改正にともない、「賞味期限」に統一されました。
参考までに、缶詰のフタに記載されている表示の見方は、下記の図をご覧ください。
かならず守るべきは「消費期限」
「消費期限」はあまり日持ちのしない、弁当・サンドイッチ・生めんなどの加工食品(生かき、食肉を含む)に対して表示されるものです。多くは5日以内に消費されるべきものに対して付けられています。こちらの日付は賞味期限とは異なり、「過ぎたら食べない方がよい期限」です。また、野菜などの生鮮食品(かんきつ類、バナナは表示対象)や、砂糖やアイスなど品質の劣化がきわめて少ないものには、期限表示の義務はありません。
賞味期限が過ぎた卵、どうしよう?
日本養鶏協会のHPによりますと、鶏卵の賞味期限は「卵を生で食べられる期限」です。期限を過ぎても、加熱すれば食べてもOK!期限が切れても1週間後くらいであれば、白身も黄身も固くなるまでしっかり火を通せば安心して食べることができます。ただし、割れた卵は雑菌が繁殖しやすいので、期限内でも生や半熟で食べるのは避けてくださいね。
「食べ物を粗末にしてはいけない」と叱られた記憶がふと頭をよぎり、ゴメンナサイとつぶやきながら賞味期限切れの食品を処分する…。忙しい日々ではありがちな場面ではあります。賞味期限を過ぎたらすぐ食べられなくなるいう訳ではありません。また、捨てることによる環境への負荷も考えて、計画的な買い物・保存をこころがけたいものですね。