社会に出ると面接から入社、そして退職までたくさんの規定がありますね。一見すると何も問題はなさそうだったり、明確に問題がありそうに思えたりすることがたくさんあります。
不採用の場合の履歴書は?
面接を受ける際は必須の持ち物履歴書。もちろん面接に受かれば必要なくなりますが、残念ながら不合格になった場合は、できれば返却してほしい人もいるかと思います。履歴書の返却は義務ではありません。そのため、履歴書の返却有無は面接側の意思によるのです。しかし、ハローワークの求人に限っては、履歴書などの応募書類の返却を原則としています。もしもハローワークからの求人に申し込んで、不採用になり、書類が戻ってこない場合はハローワークやお店の採用担当者に確認しても良いかもしれません。
履歴書の学歴詐称したら?
大学を中退していたため、心証を悪くすると思い高卒としていた。または逆に、中退のところを大学卒業としていたなど「学歴詐称」していた場合はどうなるのでしょう。学歴など「経歴を詐称することによって採用が認められたり、賃金などを得られた場合」は「懲戒解雇」が認められる可能性があります。また、解雇まではいかなくても、真実を告げなかったとして懲戒事由にはなります。
結婚して名字が変ったら?
結婚した際、夫婦どちらかがもう一方の姓に合わせることがあります。健康保険や厚生年金(どちらも年金事務所が管轄)、その他雇用保険(ハローワークが管轄)など全て変更が必要です。かなり煩雑な手続きが必要です。しかし全て「事業主が書類を作成して手続きする」となっているので、姓が変わった場合は会社に申告すれば良いだけなのです。
女性を優先して募集できる?
男女平等の世の中にあって女性を優先的に募集できる場合が2パターンあります。1つ目は「業務上、防犯上女性しか対応できない」場合。「女優、巫女、女性更衣室の係員」などが当てはまります。そして2つ目が「ポジティブ・アクション(積極的格差是正措置)」というものです。これは職場の労働者が男性のみに偏らないように優先的に女性を採用することを指します。例えば男性に偏りやすい管理職や営業職に女性を優先的に登用することはポジティブ・アクションと言えるでしょう。逆に女性が多い職場に男性を優先的に登用することはポジティブ・アクションには当たらず、違法となります。