毎月の売り上げに戦々恐々している
店長の仕事は、店の売り上げを出すことです。個人経営なら売り上げ=自分と家族の生活費になり、チェーン店ならば「昇進」「昇給」「左遷」「クビ」に繋がります。毎月黒字になっているか、さらには目標額に達成しているかを確認しなければなりません。
皆さんもたまに、事務室でパソコンに向かい合いながら「うーん……。ぅう……」と唸っている店長を見たことがあるのではないでしょうか。
また、売り上げが好調でも安心できないのが店長の業です。好調なときはそれをしっかり分析し、また赤字になった時の備えもしなければなりません。
人間関係を上手くまとめなければならない
バイト、正社員ともに「職場の悩み」としてもっとも挙げるのが「人間関係」です。そして人間関係に悩んでいるのは、皆さんだけだはありません。店長も同じなんです。なぜなら店長は自分とバイトたちとの人間関係だけではなく、バイト同士・社員同士の人間関係に目を配らないといけないからです。
人間である以上「どうしてもこの人とは馬が合わない」ということはあります。しかし馬が合わない人同士が同じ時間に入って、職場の空気が悪くなるだけならまだしも、業務に支障が出ては大変です。
そこで店長は、バイトや社員同士の人間関係の改善に努めたり、もしくは同じ時間にマッチングしないよう、シフトを工面しないといけないのです。
オーナーやGMからの無茶な要求がくる
バイトや社員にとって店長が天敵になりえるように、店長にも天敵になる人物がいます。オーナーやGMです。
店長が「現場の人間」であるのにたいして、オーナーやGMは「官僚」のような立場の人たちです。彼らは現場よりも「数字」を見て判断をします。ときには「先月達成できなかった分の売り上げを今月上乗せしなさい」なんて無茶難題をふっかけてきます。
休憩中や仕事終わりに店長とオーナーなどが重々しく話しているときは、たいてい店長が怒られているとき。そんな場面に出くわしたら、後日そっと「お疲れ様でした」と言ってあげましょう。
店長。それは孤独な存在……
各店舗にバイトや社員は複数います。しかし、店長は1人です。替えがなかなかきかないという責任を背負っています。
定休日でないかぎりほぼ毎日のように店に現れます。そして料理と接客の両方を熟し、店の管理を一手に担う。しかし……問題が起こっても相談できる相手がなかなかいない。
きっと、多くの店長がこう思っているはずです。
「お前らに店長の悲しみの何が分かるっていうんだよ!」
多くの苦労と悲しみを背負いながら、店長は今日も孤独に困難と闘います。
バイトの皆さん。できれば店長にも少しだけ優しくしてあげましょう。
店長だって人間なのです。