飲食店のバイトのイメージがみるみる悪くなっていく昨今。飲食店全部がブラックというわけではないのに……。
ですが、嘆いてばかりはいられません。それに、飲食店のバイトにだって嬉しいことがあるんです。その1つがまかない飯ではないでしょうか。最近ではまかない飯ではなく食事補助制度に切り替えているチェーン店も出てきましたが、それでもまかない飯を提供してくれる店は少なくありません。
今回は飲食店バイトのだいご味であるまかない飯についてご紹介します。
2種類のまかない飯
まかない飯といっても、大きく分けて2つのタイプがあります。1つは厨房が作ってくれるオリジナルまかない。もう1つが店舗のメニューです。
・オリジナルまかない
個人経営の飲食店に多い傾向にあります。厨房を担当している人が、その日のあまり素材や昨日消費しきれなかった食材などでオリジナル料理を作ってくれるのです。
「残り物や余り物かよ~」と侮ることなかれ。そこはさすが、毎日多くの人の食べるものを作っているだけあって、かなり美味しいのです。しかも、これはその店で働いている人しか味わうことのできないオリジナルメニュー。また、厨房を担当する人が複数いれば、その日によって味も変わるもの。バイトの休憩が、ひと際楽しくなること間違いなしです。
・店舗のメニュー
ファミレスなどのチェーン店に多くみられるまかないです。店で出されているメニューを、通常よりも低価格、場所によってはタダで味わうことができます。また、ジュースやコーヒーを一緒に頼めることも。
さらには、厨房担当やその日の余り物具合によっては、料理にオリジナルトッピングをつけることも可能です。また、仕事を頑張っていたら付属のおかずの量がちょっぴり増えていた、という話もたまに聞きます。くたくたになって入った休憩でそんなことがあったら、少しだけ幸せな気分になって、残りの時間も頑張ろうって気持ちになりますよね。
有名店舗の激ウマまかない
では、有名店舗では実際にどんなまかない飯が提供されているのでしょうか。実際に見てみましょう。
・たいめいけん:とろろしょうが豚丼
「たいめいけん」は日本橋にある、有名洋食レストランです。シェフの茂出木氏はバラエティ番組などにもたびたび出演されています。
ここで出されるまかないの1つが、とろろしょうが豚丼です。レストラン秘伝のジンジャーソース、ラーメンスープで味付けされたとろろ、大葉・ミョウガ・バターで味付けされたご飯の組み合わせが絶品と噂。これから暑くなるこの季節にぴったりの一品です。
・分とく山:煮魚うどん
東京の広尾にある日本料理の名店「分とく山」。そこでまかないとして出される「煮魚うどん」は、テレビでも紹介されました。
このまかない、なんと魚がわずか5分で煮終わるお手軽な料理で、自宅でもつくることができます。魚を常温から温めることでうまみ成分を逃がさず、醤油・酒・昆布だけというシンプルな味付けがくせになる一品です。
上で紹介したのは、テレビでも取り上げられているまかない飯です。どれもこれも、働いているからこそ味わえるご褒美のようなもの。ある意味飲食店のバイトとまかないほど「働かざる者食うべからず」って言葉が似あうものはないのではないでしょうか。
そしてまかないが美味いお店は、当然メニューもおいしいものです。皆さん「まかないの美味しい店」から、デートや飲み会で利用できそうな店を探してみてはいかがでしょうか?