続いて、イタリア料理でのコース編成の用語をご紹介します!
アペリティーヴォ Aperitivo
食前酒のこと。またイタリア人は、18~20時頃に仲間同士で集まって、夕食前に軽くお酒と軽食を楽しむひとときのことも「アペリティーボ」と呼びます。イタリアの夕食スタートの時間は20~21時ですので、ランチとの間をつなぐ軽い一杯&小腹を満たすイメージですね。アペリティーボの時間帯、バールやカフェではドリンクの料金でブッフェスタイルの軽いつまみを提供する、というスタイルが定着しています。
また、食中の飲み物はべヴァンダ(Bevanda)と呼びます。
アンティパスト Antipasto
前菜のこと。?冷たい前菜、アンティパスト・フレッド(Aantipasto Freddo)と温かいアンティパスト・カルド(Antipasto Caldo)の二種類があり、コースの場合は温かい前菜→冷たい前菜の順に提供されます。 代表的なものとして、冷たい前菜ではカルパッチョやカプレーゼ、生ハムとメロン。温かい前菜では魚介や野菜のフリットなどがあります。ちなみに前菜の盛り合わせはアンティパスト・ミスト(Antipasto Misto)です。
フルコースの場合、アンティパストの前にストゥッツィキーノ(Stuzzichino)とよばれる一口前菜を提供する場合もあります。フレンチでいえばアミューズにあたります。
プリモピアット Primo Piatto
直訳すると「第一のお皿」。おもにパスタ、スープ、リゾットなどの炭水化物の料理が提供されます。単品ではなく、スープとパスタなど複数の料理がある場合は複数形でプリミ・ピアッティ(Primi Piatti)と呼びます。この場合ほとんどはスープ→パスタ→リゾットといった具合に、軽め~重めの料理の順に出てきます。
セコンドピアット Second Piatto
第二のお皿。肉、もしくは魚の料理が提供されます。単品ではなく、魚料理→肉料理など複数ある場合は、複数形でセコンディ・ピアッティ(Secondi Piatti )と呼びます。魚と肉料理の間にお口直しとしてシャーベットが提供されることもあります。
コントルノ Contorno
副菜にあたる、野菜のつけあわせ料理。プリモ・セコンドとも、野菜は飾り程度しかつかない場合が多いので、野菜をもう少し食べたい、という場合に注文します。コントルノはセコンドピアットと一緒に出てくるか、またはセコンドピアットと一緒に盛り付けられて出てくる場合も多いようです。 サラダや、アスパラやほうれん草のソテー、じゃがいも料理が人気です。
フォルマッジョ Formaggio
チーズのこと。パルミジャーノ・レッジャーノ、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ、タレッジョ、ペコリーノ・ロマーノ、グラナ・パダーノなど、イタリアを代表するフォルマッジョは多数あります。コースの場合は、メインの料理が出た後に食べる事が多いです。フォルマッジョはコースには含まれないため、お腹に余裕がある場合に注文します。
ドルチェ Dolce
デザートのこと。季節のフレッシュフルーツをはじめとして、ジェラート、パンナコッタ、ティラミス、ミルフィーユ、カッサータ、トルタなどが代表的なドルチェです。メインをしっかり食べても、ドルチェは別腹で必ず食べる!これがイタリア流です。
デザートの後はカッフェ(Caffe)でしめくくります。イタリア料理の後はエスプレッソを注文するのが一般的です。ちなみにイタリア人は、エスプレッソには必ず砂糖を入れて飲みます。砂糖はティースプーンに1~2杯とたっぷり、表面の泡を消さないようにそっと入れて、混ぜずに2~3口で飲みきるのが美味しい飲み方です。残った砂糖をスプーンですくって食べるのもアリ、なんですよ。