飲食店アルバイトのためのコツ 【洗い場編】
飲食店にとって「洗い場」は、キッチンやホールと共に重要なポジションです。
特にピークタイムでは、キッチンの食器がどんどんと減っていきます。そうしたなか、使用できる綺麗な食器を生み出すのが洗い場の役割です。
洗い場として働いている方のなかには、他の従業員などに「作業が遅い」となじられる方もいるかもしれません。
実は洗い場の仕事はちょっとしたコツでスピードが上がっていきます。
今回は、洗い場初心者でも理解できる洗い場の作業工程と作業のコツについてまとめました。
洗い場の作業工程
洗い場の目的を簡単に言うと「使ったお皿を即座に洗って食器棚に戻す」ということです。まずは簡単な工程を紹介します。洗い場で働いている方もこれを機に見直してみましょう。
1.水を張ったシンクに食器を浸ける
この段階では、常に食器下げ台を空にすることを意識しましょう。ピークタイムなどの場合は、ホールがどんどんと食器を下げます。また、お箸やシルバー(フォーク・ナイフ・スプーン)は別の容器で水に浸けておくと後の作業が楽になります。
2.食器を洗浄機専用のラックに並べる
シンクに入れた食器をスポンジでこすった後、洗浄機専用のラックに並べていきます。このとき、お茶碗などは逆さにして入れてください。洗浄機で洗っている際、噴射されたお湯がお茶碗に溜まってしまうからです。
3.食器を洗浄機にかける
食器をすき間なく乗せたらラックごと食器洗浄機に入れます。お店によってはフタがスライド式だったりハッチ式だったりしますが、どれも1日で使い方を覚えてしまうものなので気にしなくて大丈夫です。スイッチを入れると、後は自動的に洗剤などを噴射して汚れを落としてくれます。
4.洗浄し終わった食器は置き場に置く
食器洗浄機から「ピーピー」という音が鳴ったら、洗浄された食器を食器置き場に置いていきます。乾燥機能付きの食器洗浄機の場合、食器がとても熱くなっていることがあります。できるだけ触る時間を短くして、素早く食器を置いていくことを心掛けてください。
5.お皿を食器棚など所定の場所に戻す
食器置き場が食器でいっぱいになってきたら、食器を元々あった場所に戻していきます。この時に重要なのが「一度に大量の食器などを持ち過ぎないこと」と「人のいるところを通る時には声を出すこと」です。後者では特に包丁などを運ぶ際には特に気を付けましょう。「包丁を通ります」といった掛け声が事故を防ぐことに繋がります。
洗い場作業のコツ
・作業を始めたら同一の作業を一気に集中する
上で紹介した工程①~⑤の作業を始めたら、キリの良いところまでやり切りましょう。作業を途中で切り上げて、別の作業に移るのは避けたほうが良いです。「ラックに食器を詰めつつ、お皿を食器棚に戻す」などの順番でやっていると場所を往復する時間が無駄ですし、スペースも余分に取ってしまいますので注意が必要です。
・食器洗浄機は常に動かす
上に記載した①~⑤の行程のうち唯一自分で短縮できない部分が食器洗浄機の時間です。そのため食器洗浄機が「ピーピーと鳴ったら、食器を取り出して新たな食器を入れる」という意識を持つことで作業がスムーズに進むはずです。
意外に思われるかもしれませんが、洗い場の作業のスピードを上げるために重要なのは食器洗浄機を信用することです。
お皿の一枚一枚を丁寧に洗う作業は、とても時間がかかります。食器洗浄機が食器の汚れを99%落としてくれるものだと信じて、シンクに浸けた食器は簡単に洗うだけに留めましょう。