さつまいもはヘルシーフード!?
さつまいもは数多くの野菜のなかでも特に食物繊維を多く含んでいます。この食物繊維には、一般に知られている便秘を解消させる作用だけでなく、血液中のコレステロールを低下させる作用もあります。その上、血糖値をコントロールする働きもあり、私達現代人にとっては非常に重要な成分と言えます。
反面、過剰に摂取し過ぎると、鉄やカルシウムなどのミネラル分の吸収低下を引き起こすこともあるので、適量摂取が何より大切です!
おいしいさつまいもの食べ方
焼き芋が甘くなるのは、さつまいもに含まれるβーアミラーゼという消化酵素が、加熱されて糊化したでん粉に作用して麦芽糖という甘味成分を生成するためです。
この温度がだいたい70℃前後で、この温度をいかに長く保持するかが、甘くておいしい焼き芋づくりのポイントとなります。つまり、遠赤外線効果でじっくりと加熱され焼かれた石焼き芋や、焚き火の灰の下にさつまいもを入れて作る焼き芋は当然、甘みが強くなる訳です。
手軽な方法としては、電子レンジを利用し、300g程度の太めのさつまいもならば、2つ切りにして新聞紙かラップで包み、レンジの「強」で7?8分程度加熱する方法があります。100g程度の細めのさつまいもならば3?4分で充分です。石焼き芋に比べて甘みは低下しますが、非常に手軽な方法です。
人気の品種
近年では品種改良の結果、糖度の高いおいしいさつまいもがたくさん販売されています。例えば「安納芋」はその代表例と言えるでしょう。焼き芋にすると、スイーツのように甘くしっとりとした食感になることが特徴です。「紅はるか」も非常に甘みが強いのですが、「安納芋」よりも比較的あっさりしています。また、数年前に開発されたばかりの「シルクスイート」はその名の通り、シルクのような舌触りが特徴です。
さつまいもの保存方法は?
さつまいもの貯蔵適温は13?15℃、湿度が80?90%とされています。寒さには弱い為、気をつける必要があります。一般家庭での場合、台所の片隅や流しのあたりに段ボールに入れて置いておけば大丈夫ですが、少し寒い地域では新聞紙にくるんで発泡スチロールの容器に入れておくのが良いでしょう(ただし、密閉すると多湿になって腐敗の原因になりますので注意が必要です)。