飲食店にははなはだ迷惑! ドタキャン事情と飲食店側におすすめの対策
飲食店で働く者として、最も困ることの1つがお客さんのドタキャンです。特に予約を入れておいて、何も連絡なしに来ない「無断キャンセル」というのは飲食店にとっては迷惑でしかない行為だと言えるでしょう。
今回は飲食店における予約トラブルに関する話題をまとめました。
ドタキャンと無断キャンセルの違いとは
ドタキャンと無断キャンセルは、混同されて使用されがちです。しかし実際には異なる意味合いで使用されます。
ドタキャンは「土壇場でキャンセル」と言う言葉の組み合わせから生まれた言葉で、お店などに予約したものの、直前になって約束を取り消すことです。
対して無断キャンセルは、予約したにも関わらずにお店側に連絡をせずに行かないという行為です。
「ノーショー」とも呼ばれ、お店側としては最後まで予約席を確保しておく必要があるため、ドタキャンよりもタチが悪い行為だと言えるでしょう
お店が被るドタキャンの被害
飲食店は来店されたお客さんにより新鮮で美味しい料理を召し上がって頂くために一日の仕入れに制限を設けます。もちろん、曜日や季節などによって大体の客数を把握しているものです。
そうしたなか、予約客は飲食店にとってプラスアルファの存在なのです。予約客の人数によっては、仕入れも追加します。また他の予約客をお断りして席を空けておく必要があります。
そのためドタキャンをされると、予約のために準備した食材や時間が無駄になってしまうのです。
私立W大サークルの無断キャン騒動
今年3月には、有名私立大学W大のオールラウンド・サークルが50名分の予約を無断でキャンセルしたことが話題となりました。2015年暮れには80名で予約していたが、予約前日には人数の急な変更を要求したとされています。結局は50名の予約で当日を迎えました。いつまで経ってもお店に予約したサークルが現れませんでした。その行為に憤りを感じた店長が、ツイッター上で「W大のサークルが居酒屋無断キャンセル 損失10万円超 被害届検討」とつぶやき、これが拡散され話題を呼んだのです。
ただ最終的には、予約した学生とお店側が和解し円満に解決しています。
キャンセルポリシーが有効なドタキャン対策法
飲食店としては、ドタキャンや無断キャンセルが発生した場合、ただただ泣き寝入りで終わる訳にはいきません。そのためにもオススメしたいのが「キャンセルポリシー」です。
キャンセルポリシーとは、お店側が定めたキャンセル時に発生する料金や注意事項のことです。「予約当日から●日まではキャンセル料が発生しません」といった注意書きをしておくことで、利用者も予約トラブルを回避する動きをしてくれるでしょう。