皆さんはバイト先の店長や先輩と仲良くなったりしますか? 仲良くなる人の中には、プライベートでも食事などに連れてってくれる人もいるものです。そして自然と二人の会話の合間合間に、お店で使う隠語が飛び交うのだとか。これも一種の職業病ですかね?
隠語の中には、はたから聞いたら「何言ってんだコイツら……」と感じるような言葉もあります。そんな隠語を日常生活でどう使うか、実例と一緒にご紹介します。
「太郎」「社長」「みの○ん」……。それは紛れもない、奴さ
皆さんは飲食店に行って、スタッフが「社長来ました」と言っているのを聞いたことがありますか? え? 社長? どこの? 誰だ? と見回しても誰かが店に入ってきた形跡はない。
「社長」の他にも「太郎」「花子」「みの○さん」「しげ○くん」「ピ○チュウ」と、呼び方は店によって異なります。なかには「G」と、もっと直接的に言う店もあります。
そう、これらは、紛れもない奴の総称です。飲食店最大の敵にして私たちの生活にもなじみ深い(不本意ながら)、黒くて素早くて自慢の2本の触覚を誇らしげにフリフリ回すあいつのことです。
飲食店である以上、絶対に出ないというのはかなり難しいですよね。と同時に、他所の店に行ってこれに遭遇すると、なんだか衛生面で勝ったと感じる人も少なくないとか。
皆さんも他所の飲食店に行って不本意ながらヤツらと遭遇したら、スタッフさんをそっと呼んでこう言ってあげましょう。
「お兄さん……。お宅の店、みの○さん来てるよ……」
通ぶってどや顔で言うことをオススメします。ただその店でヤツのことを別の呼び方していたら通じないかもしれませんが!
隠語を知っていればスパイ活動ができる!?
隠語は店によって言い方が違いますが、大まかなニュアンスは一緒です。そのため、飲食店関係者がほかの店に行くと、ホールからキッチンに向かって投げられる隠語を聞いては、中や注文の状態が分かるのだそうです。
「3番テーブル、ミーサン3つとホット2つ、アイティー1つ! アフターで!」
「おい。ミーサンに使うトマトが山だぞ。後ろから弟もってきて」
ミーサンとは「ミックスサンドウィッチ」のことです。そしえホットは「ホットコーヒー」、アイティーは「アイスティー」のことを言います。
アフターは「食後」、そして山とは、ネタが切れたことを指します。「山」は特に寿司屋さんで使われることがあるとのことですが、寿司屋以外で使われることも少なくありません。これらの知識を駆使するとことで、その店でどのメニューが売れているのか調べ予想することができます。
なんでもとあるレストランの店長は近所にできたライバル系列のレストランの売れ筋を調べるため、頻繁にそのレストランに赴き、コーヒー一杯で粘り本を読むふりをしながらオーダーをひたすら盗み聞いたとか。
いやぁ、研究熱心ですよね。ただお前、そんなことしてる暇があったら店出ろよ! というツッコミは心に秘めておきましょう。
皆さんも機会があれば日常生活で業界隠語を使ってみましょう。