あなたはこの3つを見分けることができますか?名前が違うだけで同じもの、なんて思っている方も少なくないかもしれませんが、これらは全く別物なんです!
? | 万能ねぎ | あさつき | わけぎ |
葉の直径 | 5mm程度ねぎより細い | 5mm程度ねぎより細い | 5mm程度ねぎより細い |
球根 | なし(種で増える) 根本がまっすぐ
| あり 根本がぷっくり | あり 根本がぷっくり |
特徴 | 緑色の部分が多い どんな調理法にも合う? | 葉の色が鮮やかで香りが良い 辛味が強い | 香りが良い 甘味が強く、苦みや辛味が少ない |
上の表でも分かるように、「万能ねぎ」と「あさつき」と「わけぎ」の大きな違いは、「葉の細さ」と「球根があるかないか」にあります。
>>>万能ねぎって?
「万能ねぎ」とは、青ねぎを若取りしたもので、福岡のJA筑前あさくらが商標登録した商品名(ブランド名)です。品種名ではないのでご注意!
>>>あさつきって?
「あさつき」とは、ネギ属ネギ科に属するアサツキという種で、エゾネギの変種です。ねぎはユリ科のネギ属なので、あさつきは別物だと分かりますね。
どちらかというとニンニクやラッキョウといった食品と似た位置にある植物なんです。元々は野草の一種でしたが、今では野菜として栽培され、薬味として料理に取り入れられることが多いです。漢字で書くと「浅葱」と書くのですが、その理由は「ねぎよりも色が浅い(薄い)から」だそう。
関東で多く見られますが、スーパーなどで「あさつき」として売られていても、実は「分けねぎ(緑色の葉の部分が多く、複数に枝分かれしているねぎの総称)の若取り」だったりするんです。これは昔、関東より北の地域において、あさつきは入手しづらかったために、分けねぎが代用品として用いられることが多かったためだと言われています。
>>>わけぎって?
「わけぎ」とは、ネギ属ネギ科に属するワケギという種で、ねぎと玉ねぎの雑種を指します。わけぎは西日本においては昔から食されてきましたが、関東では、あさつき同様に分けねぎの若取りであることが多々あります。
>>>まとめ
違いを見てきても分かるように、この3つは非常によく似ています。素人目で見分けるのはなかなか難しいかもしれません。
最も分かりやすい見分け方は、「根元」にあります!万能ねぎは根元がまっすぐなのに対し、あさつきとわけぎは根元がぷっくりとしています。また、ねぎより色の薄いものがあさつきなので、それも見分けのヒントになりそうですね。スーパーなどで見かけたときは、ぜひ一つの参考にしてみてください!