日本で就職したい留学生の方。外国人材を活用したい飲食企業様。双方に向けたセミナー&合同説明会をグルメキャリー/日本料飲外国人雇用協会/GRサポートの3社合同で銀座オレンジルームにて開催しました。
開催に至る背景とは?
2019年より施行された特定技能ビザにより外国人材の、活用への関心は日々高まりを見せています。その一方で理解しづらい制度や手続き、雇用に関わる費用の問題、外国人材の文化や意識の違いなど、不確定要素が多く判断しかねる状況もまた現実です。
学生側には、「飲食業界で就職ができる」ようサポートを。企業側は「飲食業界で働きたい外国人留学生」の出会いと、外国留学生採用の知識を深めることが大切です。
そこでグルメキャリーでは【専門学校】・【登録支援機関】・【留学生サポート企業】など信頼におけるプロフェッショナルな方々を連携をしながら『新しい出会いの場所』を提供するために『特定技能ビザ』外国人採用・ビザ取得セミナー&合同説明会を実地致しました。
第一部 セミナー内容【学生向け】
第一部就職セミナーは、留学生の就職活動を長年に渡ってサポートしている株式会社GR Support代表 関口良太さんが日本での就職について必要な知識について、外国人留学生向けに解説します。
関口さんがセミナーで一番大切だと言っていた点は
面接で大切なこと=日本語力ではないこと!!
椅子の座り方、姿勢、目線など、通常の就職セミナーでは言葉での説明で足りることですが、外国人留学生向けということで、まず言葉の意味を理解しているかを留学生に問います。
「分からないことは全然!恥ずかしくないよ!」と促し、外国人留学生が質問をしやすい雰囲気づくりも忘れません。
「姿勢」の説明についても、ダラッとした姿勢とシャキッとした姿勢どちらが好感をもってくれるかと、ボディランゲージを交えることで、外国人留学生の理解を深めていきます。
日本語に自信のないという学生には「まずは自分から、ゆっくり話すことで、相手もゆっくり話してくれるので、実践してみては・・」とアドバイスを提案しました。
最初は困惑がちは留学生の表情も、セミナーが続くにつれ、相づちを打つ姿が見られ、就職活動への一歩を踏み出しているように見受けられました。
第一部 セミナー内容【企業向け】
第一部企業向け採用セミナーでは、登録支援機関に認定されている一般社団法人 日本料飲外国人雇用協会の猪口さんが特定技能ビザを取得するまでの試験実地の流れや実際に受け入れる企業側にどのようなことが必要なのかを解説しました。
また、登録支援機関としての具体的なサポート内容や費用についても説明。登録支援機関に対する情報が錯綜していて、分かりづらいという企業様の要望に応えられるセミナーになりました。
当日は飲食企業の採用担当者4名に加え、専門学校の就職担当の先生も2名が出席。情報交換の場としても和やかな雰囲気で円滑なコミュニケーションを図ることができました。
本日参加いただいた企業の方からは、理解が深まったという声をいただいた一方で会社全体で取り組んでいく課題だという意見が多く見受けられました。また、人材不足の穴埋めという認識ではなく優秀な人材を獲得する新しい手段になりうるとの見解も聞くことができました。
第二部 小規模説明会
1社あたり、20分の実施でローテーションをしていきます。各会社の説明や学生が実際に何を学び、就職をしたら何をしたいかを質問をしていきます。
また、職場見学を開催していることを伝え、「外国人留学生が働いているので、ぜひ見学してみては?」と働くイメージが浮かぶように提案する企業もありました。
外国留学生の感想
来場いただいた外国人留学生の感想をまとめてみました。
Q、どのような飲食店に就職を希望していますか?
★和食・居酒屋など日本の食文化を学べる会社
★カフェ・ベーカリーなどを希望しています。
★働きやすい会社
★ホテル・パティスリー、製菓のあるレストラン
Q、就職活動で困っている点は・・
★ビザについて、就職活動の進め方がわからない
★日本語がうまくできず困っている
★面接対策
★自分が勉強していることと、募集している業種がマッチングせず悩んでいる
★仕事を探す手順がわからない・・
「外国人技能測定試験をうける予定はありますか?」という質問と「無料の就職サポートを受けたいですか?」という質問には参加者全員が受ける予定がある・サポートを受けたいという答えでした。
「留学生の新卒採用」に向けての展望
「日本人の採用が難しいから、外国人でもいい。」
このような思考では、人材問題についての根本からの解決につながりません。
むしろ画一的な扱いが留学生からの不信を生み、そのような企業は就職先として選ばれなくなってきます。また、留学生の採用も加速化していき、「選ばれる企業」と「選ばれない企業」と二極化していきます。
ただ、企業側、留学生側と「まず何をしたらよいか?」「どういう手順で仕事を探したらよいか」「どうしたら留学生を採用できるのか」という双方で疑問をいだきながら次のステップへ進めていないことが多くわかりました。
そのため、学生や企業をサポートする外部サポーターが間に入り、円滑に就職へとつなげていく必要があります。
ただ留学生採用を支援する会社・団体も増えていき、学生や企業にパイプがある会社・団体を見極めることも大切になります。
2050年には日本の人口は8000万人(今の4割減)になるという話が巷で広がっているように、日本の人口減少は避けられない現実です。インバウンド消費や、海外展開、またそれに伴う人材確保を考え、企業の成長を維持していくことを考えると、留学生採用は企業成長のための切り札の一つになっていくでしょう。
次回、『特定技能ビザ』外国人採用・ビザ取得セミナー&合同説明会
次回の開催は下記となります。
2020年4月27日(月)15:00~17:30
ご興味をお持ちいただきましたら下記までご連絡ください。
<企業様・学校就職課先生 お問合せ>suzuki@joffice-tokyo.co.jp