飲食店の厨房で働く際、重要になってくるのが「包丁」の扱い方。
料理には欠かすことのできない包丁ですが、正しく扱わないととても危険です。しかし、正しい包丁の使い方を学ぶ機会なんて小学校の調理実習くらいのものですよね。知らず知らずのうちに、間違った使い方をしてしまっているかもしれません。
今回は、多くの人がやってしまう間違った包丁の使い方をご紹介します。
よくやってしまう間違った包丁の使い方3つ!
普段から料理を良くするという方も、アルバイトで厨房に入るようになってから使うようになったという方も、「包丁の使い方の基本を知っている」と答えられる方は少ないのではないでしょうか。
自然に身についたその使い方、実は間違っているかも……?
さっそく、多くの人がやってしまう間違った包丁の使い方をご紹介していきましょう。
■調理台にまっすぐ向き合って立つ
包丁を使う際、調理台に平行になるように立って食材を切るのはNG。体に力が入り、切るのに余分な力が加わってしまいます。
包丁を使うときは、調理台から握りこぶし1つ分体を離し、利き手側の足を半歩引いて立ちましょう。まな板の上に置く手と包丁を持つ手、体の正面で三角形を作るイメージです。肩の力が抜け、スムーズに包丁を使えるようになりますよ。
■包丁をグッと握る
包丁をグーでギュッと握り込んでしまっている方はいませんか?
力を込めようとギュッと持ってしまっているのかもしれませんが、その持ち方は間違いです。
包丁には調理に合わせてさまざまな持ち方がありますが、基本は「親指・人さし指・中指の三本で持つ」持ち方です。三本の指で包丁の柄の付け根付近を持ち、残りの2本は軽く添えるようにしてみましょう。手のひらと柄の間には、気持ち間隔をあけるのがポイントです。
■力を込めて切っている
包丁は、「前後に動かして」食材を切る道具。力を込めて真下に向けて切るのは間違った切り方です。
魚や肉を切るときは包丁を引くようにして切る「引き切り」で、野菜などの固い食材は包丁を体の反対側に押し出すようにして切る「押し切り」で、と切り方を使い分けましょう。押したり引いたりして包丁の重さを利用することで、食材の繊維を崩さずにキレイに切ることができます。
いかがでしたか?
包丁を使う際にやってしまいがちな間違いと正しい使い方をご紹介しました。その他に、「食材を抑える方の手は軽く握って猫の手にする」「定期的に刃を研ぐ」「置くときは刃を体と反対に向ける」などの点にも注意するようにして下さいね。
正しい使い方をマスターすれば、今よりもっと包丁を使いこなせるようになりますよ。