みかんの歴史
みかんの先祖は遠く離れたインドやタイなどで誕生したと言われています。そこから中国に伝来し、中国でみかんは誕生したそうです。栽培は今から数千年も前から始まっており、数十種類を区分け、栽培方法も個々に合わせていました。日本に上陸したのは古代で、その当時は食用ではなく薬用として利用されていたそうです。
日本の代表的なみかんは「温州みかん(ウンシュウミカン)」でしょう。日本で開発された品種で、広く流通するようになったのは江戸時代からだと言われています。種が無く、甘い点が特徴です。
「こたつにみかん」の言葉があるように冬の風物詩として現在の日本に定着しています。
みかんは万能の果物
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みかんはその色からも分かるようにビタミンCが豊富です。またみかんの房についている白いスジは「維管束」と呼ばれ、食物繊維がふんだんに含まれているのです。その他ビタミンB1、カリウムなど美容や健康に必要な栄養がバランス良く配合されています。
またみかんは低カロリーで、2、3個食べても大したカロリーにはなりません。カロリーが大量なスイーツの代わりに食べるのも良いですね。
みかんの裏ワザ
みかんをシンプルに食べるのも良いですが、ちょっと工夫をするとよりおいしく召し上がれます。方法は簡単でみかんを「温める」と良いのです。
みかんを10分ほどお湯につけたり、電子レンジで30秒ほど温めて(この場合、皮に切れ目を入れてください)から食べると甘くなります。温かくなることでみかんの呼吸が多くなり、酸が減ります。結果として酸っぱさが少なくなり、甘くなるのです。
「みかんの缶詰」の製造方法
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甘くて美味しいみかんの缶詰!みかんの皮があんなにきれいにむけるなんてとっても不思議ですよね。今回は、そんな「みかんの缶詰」の製造方法についてご紹介します。
まず、収穫されたみかんを剥皮機にかけて外側の皮をむきます。その後、食品添加物として認可されている酸とアルカリのごく薄い液につけて、内果皮を自動的に 取り除き水洗いします。そうして、つるつるになった果肉は、粒の大きさごとに選別され、皮がきれいに取り除かれていないものや、形が崩れてしまったものな どを手で選別します。糖度18パーセントほどのシロップと一緒にオートパッカーで缶の中に果肉がつめられ密封されます。この後、加熱により殺菌され、きちんと検査されたものが私たちの手に届くのです。
昭和の初期にはこの工程をすべて手作業で行っていたそうです。内果皮はざるを薬品につけ左右に揺さぶり、みかんの房同士の摩擦を起こさせて剥皮していたんだとか…とっても大変そう!